市町村の単位で計画の中に、コミュニティソーシャルワークを事業名として明確に位置づけて実施しているところは、浦添市が最初ではないかと思います。とはいえ、すべてが順調に進行しているわけではありません。むしろ配置されたワーカーはもとより、社協職員全員がコミュニティソーシャルワークとは何かを悩みながら実践している段階といえましょう。

本セミナーでは、各分科会にはそうした浦添市の辞令を提供いただくことになっています。成功したモデル事例ではなく、まさに取り組んでいる困難ケースが中心です。コミュニティソーシャルワーカーが直面している事例ともいえます。こうした事例をもとにワークショップを展開していくことが、日本のコミュニティソーシャルワークを育てていく大切な機会になるものと思っています。

（JICSWニュースNo.13　原田正樹氏の記事より一部抜粋・要約）